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06.18
Wed
前回は、設備管理業務の中で、なぜ「情報の重要性を意識できないのか?」、
ということをご説明してきました。
設備管理業務に限ったことではなく、一般に

「情報は作業(業務)の中に埋もれる」

という傾向にあります。
つまり、忙しいと情報管理を忘れる、もしくは怠ってしまう傾向にあり、その
状況が続けば続くほど、情報が増えていくという悪循環が発生します。
ただ、業務上情報は必要なので、どこかでつじつま合わせをしていく必要があ
ります。
ちょっと違う分野ですが、営業を例に考えてみるます。
営業では顧客情報の管理が重要です。ただ情報は「道具」なので、目的である
売り上げをあげることに目が向きがちです。そのため、体系的に顧客情報が管
理できていないことが多かったと思われます。
では情報をどうするかと言えば、実は人間の頭の中で顧客情報を記憶し、処理
しているのです。
設備管理でも、似たようなことが発生し、人の頭にあるノウハウで情報処理を
カバーしているものと思います。

なお、営業の場合、状況が変わりつつあり、効率性を求めるために近年、体系
的な情報管理がクローズアップされています。
CRM(Customer Relationship Management)システムの導入が急速に増えてい
るのはその一つの表れだと思います。

こうしたお話しをさせていただきました。

さて、設備管理分野の場合、営業に比べてさらに、「情報の重要性を意識でき
ない」大きな理由がもう一つあると考えられます。
それは、業務上構造的に発生することです。

いったい、どういうことでしょうか?

結論を言ってしまうと設備管理業務は、

・保守的

になりがちだということです。

「情報の重要性を意識できるかどうかと、どんな関係あるの?」

こんな声が聞こえてきそうです。
実は直接的には関係ありません。ただ、結果として大きな要因になってしまう
のです。
詳しく解説します。

ここで使っている保守的という言葉をもう少しわかりやすく補足すると、

・過去のやり方を踏襲する傾向にある

ということです。

「うちの会社では、そんなことはないよ」

このように感じる方も多数いらっしゃると思います。
もちろん、組織によってバラツキはあります。しかし業務の構造上そのように
なりがちなのです。

まず、設備管理業務を評価する場合、ほとんどが

・減点主義



・加点主義

ではないと思います。
つまり、エラーなく遂行できることが重要だということです。新たな取り組み
を行った場合、それがうまくいってもそれほど評価につながりませんが、失敗
すると大きな問題になり、別のところで挽回するのは非常にハードルが高くな
ります。

一方、営業の場合、加点主義であることが多く、例えば新たな取り組みをした
場合、ある顧客で失敗したとしても、別の顧客で大きな成果を上げればプラス
の評価になる可能性があります。

従って、設備管理業務では、これまでのやり方が概ね問題がなかったら、その
やり方を踏襲する傾向は高くなります。

その他に、「知識主義」より「経験主義」という要因も考えられます。
設備管理業務では、新たな知識を吸収して問題への対処する、というよりも、
これまでの経験の積み重ねによって問題対処することが比較的多い、というこ
とです。

例えば、ソフトウェアの業界では新しい技術がどんどん出てくるため、「経験
主義」が有効でない局面が非常に多くなります。
設備管理業務でも新たな知識は必要ですが、一方で5年10年、場合によって
は数十年使い続けている設備もありますので、経験が非常に重要になります。
従って、これまでのやり方を続ける傾向が、やはり強くなります。

さて、なぜ「情報の重要性を意識できないのか?」という問題に立ち戻って考
えます。
保守的である、ということ自体は「情報の重要性を意識」するかどうかとは、
関係はありません。
ただ設備管理業務は、そもそも設備をきちんと動かすことが目的です。情報を
活用することを意識しなければ業務が回らない、ということはありません。
特に昔は、情報管理の有効な手段自体限られていました。そのため必要な情報
を、頭の中で処理せざるを得ないことが多かったと思います。

結果として、いったんそのようなDNAが組み込まれてしまうと、業務の構造が
「保守的」であるために、時代を経てもなかなかやり方が変わっていかない可
能性が高い、と考えられるのです

つまり、保守性が、「情報の重要性を意識できない」大きな要因になるのです。

「自分たちは情報管理はあまり必要ないよ」

と、考えているとしたら

・実は頭の中で情報処理をカバーしている
・これまでのやり方をあまり変えたくない

こうした要因が背景にあるのでは、と思われるのです。


では、今後も同じなのでしょうか?

最近はコスト削減圧力がより一層高まっています。
また、ベテラン技術者がどんどん減っています。

こうした中で業務のやり方を変えざるを得ない、と考えているご担当者様が多
くおられることを見聞きしています。

一方で、情報技術の進歩は早く、情報活用の土台は整ってきています。

営業の事例に比べて、舵を切るには時間がかかると思いますが、設備管理の中
で、情報管理が占める位置は確実に大きくなるものと思います。

では、そうした状況を踏まえて、情報管理のメリットは何か?次回から考えて
いきたいと思います。
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