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12.09
Tue
前回は設備情報管理による「保全計画の支援」というテーマの中で、
「コスト」という要素の「間接的コスト」について話をしてきました。

設備トラブルが原因となり、結果として引き起こされる現象によって、間接的
に発生するコストを「間接的コスト」としました。
ただ、普段の設備計画の中で「間接的コスト」意識することは、あまりないと
思います。
では、無視できるのかと言えばそうではありません。
「間接的コスト」とは「損害」とも言い換えることができます。本質的に、設
備管理業務とはこうした損害、すなわちリスクを避けるために行うものです。
従って、保全計画を策定する上で、本来は重要な要素と考えられます。

それでは、実際に「間接的コスト」を織り込むにはどうすればよいのでしょう
か?

このような話をさせて頂きました。

保全計画で「間接的コスト」がなぜ、あまり意識されないのでしょうか?
一つの理由は、恐らくきちんと見積もろうとすると、非常に手間暇がかかるか
らだと思います。

一つ一つの設備のリスク(損害)とコストを検討していくことは、実は重要な
のですがなかなか手が付きません。

しかし設備の情報管理をしている場合、実は多かれ少なかれ、こうした「間接
的コスト」のようなことを、取り扱っている局面があるのです。
具体的には以下のような点です。

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【重要度】

設備の重要度を決めるのは、設備管理業務の中でも、非常にポピュラーです。
では、どうやって重要度は決まるのでしょうか?
施設ごとに色々な考え方はあると思いますが、単純に、

「この設備は高価ではないので重要度が低い」

このような乱暴な議論にはなっていないと思います。

実際には、その『設備が果たす影響の大きさ』、場合によっては『危険性』な
どを勘案した上で、重要度を決定しているのではないかと思います。

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【保全ランク】

設備だけでなく、保全内容そのものにもランク付けしているようなケースがあ
ります。
これも、

「作業費がかかる」

といった類の問題ではなく、その作業を行わなければ、『どんな大きなデメリ
ットが発生するのか』、という視点になっていることが多いと思います。
重要度が高い保全の一例は、

・決められたタイミングでの部品交換や給油は、故障しないために必ず行う。
・法定点検は、後で問題になる可能性があるので必ず実施する。

というものです。
このように、『何か問題が発生する可能性』を考慮した上で、ランク付けして
いる側面があると思われます。

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【停止時間】

設備の停止時間を記録することも、多々あります。
なぜでしょうか?

直接的コストの観点から言えば、停止時間がどの程度であってあまり関係あり
ません。
しかし、設備は稼働することによってはじめて価値を生み出します。
となると、設備が止まれば『その価値は生み出されなくなる』、もしくは『何
らかの問題(ないし損害)が発生する』わけです。
だからこそ、停止時間の把握が必要となってきます。

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【故障(損害)規模】

設備の故障が発生した場合、その故障の規模を管理することがあります。
例えば、「大故障」「中故障」「小故障(チョコ停)」など。

こうした故障の種類も、修理に要する金額の多寡だけで設定されているわけで
はないと思います。
むしろ、その故障によって『どのような影響が発生』したのか、『どのような
損害が発生』したのか、こうした要素も加味して設定しているものと思います。

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こうした項目は、設備の情報管理をおこなっていると、よく目にする項目です
よね。
どこに、「間接的コスト」が関わっているのでしょうか?
上の文章の中で『』でくくられた部分。
これが、「間接的コスト」と関係がある部分です。『』の部分はいずれも、設
備トラブルによって発生する可能性がある損害のことです。

先月お話しした通り「損害の可能性」≒「間接的コスト」ということになりま
す。

「「間接的コスト」って・・・具体的にいくらだろう・・・?」

と考えると、物凄く大変な気がしてきますが、上のような内容ならば、取り扱
いやすくありませんか?

保全計画の目的は

「保全のトータルコストを管理する」

と定義しました。
ただ、管理すべき「コスト」とは必ずしも「金額」だけでなくても、よいと思
います。

「間接的コスト」に関わる、このような設備情報を利用することで、より保全
計画の意味を向上できるのではと思います。

それでは、「直接」「間接」のコストを管理するとはどのようなことなのでし
ょうか?
次回はその点を、もう少し詳しく考えていきます。
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