--.--
--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

01.05
Mon

前回も設備情報管理による「保全計画の支援」というテーマの中で、「コス
ト」という要素の「間接的コスト」についてお話を進めました。

「間接的コスト」をきちんと見積もろうとすると大変です。
しかし、実際には設備の情報管理の中で「間接的コスト」は、かなり織り込ま
れているのです。

具体的には「設備の重要度」、「保全ランク」、「停止時間」、「故障(損
害)規模」。
こうした情報は、よく目にしていて、管理している項目だと思いますが、実は
「間接的コスト」の情報が織り込まれているのです。

「間接的コスト」とはほぼ、「損害の可能性」のことです。
上の情報にはいずれも、何らかの形で損害が発生する可能性を前提にして、そ
の内容が形成されているのです。
従って、これらの情報は「金額」として表されるものではありませんがそれに
準ずるものと考えれます。
「間接的コスト」の金額を直接見積もるより、こうした情報を使って「間接的
コスト」を考えるほうが取り扱いやすそうです。

このような話をしてきました。

少し、前回の補足をします。
「間接的コスト」の代替要素例として「設備の重要度」、「保全ランク」、
「停止時間」、「故障(損害)規模」を挙げました。
このような要素に落とし込めば、「間接的コスト」も「直接的コスト」と似た
ような取り扱いができるのです。

では、こうしたお話を前提に「コストを管理する」とは具体的に何をすること
なのか、考えたいと思います。
もともとこの言葉は、

「保全のトータルコストを管理する」

という文脈の中で、使いました。

これは保全計画の目的としてご説明していますが、なぜこの考え方が目的につ
ながるのでしょうか?
ニュースレターの2014年6月号で、端的に次のようにご説明しました。

***************************************************************
こうした広い意味でのコストが予想もしなかったところで突発的に発生すると、
事業に大きなダメージを与える可能性があります。
そこで必要なのが、どうすればそのコストを予想の範囲内に収めていけるのか
という考え方です。
ここで「計画」が必要になってきます。
***************************************************************

こうした考え方から、「保全のトータルコストを管理する」ことが保全計画の
目的であると定義したのです。
ただこれだけでは、「コストを管理する」というのが具体的にどうすることな
のか、わからないですよね。

この引用文のポイントは、「コストを予想の範囲内に収める」という部分です。

コストを予想の範囲内に収めるということは、かかったコスト(もしくはそれ
に準ずるもの)が想定の範囲内なのか、範囲外なのかという目標となる基準が
必要です。
そして、もちろん結果が測定できることが前提です。
つまり、コスト(もしくはそれに準ずるもの)を測定可能な指標として取り扱
うということなのです。

従って、ここで言う「コストを管理する」とは、

◎コストもしくはそれに準ずるものを指標化して基準を設定すること。
◎そしてその指標を測定し、結果が基準内に収まっているか確認し、次の行動
や計画につなげること。

と説明できます。

だとすれば次に、設備情報管理はこの指標化し、指標の測定の支援ができるの
かどうかという視点が必要になってきます。

指標とはその時々の環境、状況によって変わるものですが、例えば次のような
内容が挙げられます。

・保全(修理)金額の平均値→直接的コスト
・全体経費に占める保全(修理)金額の割合→直接的コスト
・設備更新費用に対する保全(修理)金額の割合→直接的コスト
・設備重要度別故障回数→間接的コスト
・平均停止時間→間接的コスト
・重大故障回数→間接的コスト

こうした指標を利用するために、設備情報管理は必要でしょうか?

この例で挙げたものは、

・作業金額
・設備更新費用
・重要度
・故障回数
・停止時間
・故障規模

こうした構成要素から成り立っています。
※全体経費は会計データで把握できるものとします。

逆に、指標化をし、基準を作り、結果を測定していくためにはこうした構成要
素の把握が欠かせません。

それでは、これらは保全計画のたびに、調べるようなものでしょうか?
そのようにした場合、「直接的コスト」でご説明の中でも触れたとおり、非常
に時間がかかってしまうか、把握の精度が落ちてしまいます。

つまり、日常的にこうした要素をしっかり把握しておくこと、つまり設備情報
管理をきちんと行うことによって、指標化や結果の把握が容易になるわけです。

以上、ここまでご説明してきたとおり「設備情報管理」と「コスト」には密接
なつながりがあり、情報管理を進めることは「保全のトータルコストを管理す
る」という、保全計画の目的を支援することにつながるのです。

それでは、次回は保全計画の「予測」という側面にスポットをあててお話して
いきたいと思います。
スポンサーサイト

comment 0 trackback 0
トラックバックURL
http://setsubitakumi.blog.fc2.com/tb.php/143-062443ea
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。