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02.10
Tue
前回までは「コスト」という側面から、保全計画で「設備情報管理」がどのよ
うに関わっているかをご説明をしてきました。

保全計画ではコストを「予想の範囲内に収める」ということが目的なります。
従って予想の範囲内に収まっているかどうか確認できるように、

◎コストもしくはそれに準ずるものを指標化して基準を設定すること。
◎そしてその指標を測定し、結果が基準内に収まっているか確認し、次の行動
や計画につなげること。

これが、コストを管理するということです。

そのため、「直接的コスト」「間接的コスト」の指標となる、「作業金額」
「設備更新費用」「重要度」「故障回数」「停止時間」「故障規模」、こうし
たデータが把握できていて、利用できるかが重要です。
ただ指標となるデータを保全計画のたびに調べて把握することは現実的ではあ
りません。
そのため、日常的に設備情報管理を行って、このようなデータも取り扱うこと
が必要なのです。

このような話をさせて頂きました。

さて、今回からは設備情報管理による「保全計画の支援」というテーマの中で、
「予測」にスポットを当ててお話を進めたいと思います。

計画という言葉は
---------------------------------------------------------------
ある目的(目標)と現状のギャップを埋めるための行動の順序を考えること
---------------------------------------------------------------
と定義しました。

この中に「ギャップ」という言葉があります。
以前の回でご説明しました通り、保全計画で言うギャップとは、

--------------------------------
ギャップとは、将来のコスト目標と現状のコスト(もしくは現状のまま続ける
ことによる将来の予想コスト)の差です。
--------------------------------

ということです。

例えば、今年、突発故障が多く発生して修理費用が多くかかっているとします。
将来計画では、その修理費用を今よりも20%減らしたいとします。
そうすると、現状の修理費用との間に「20%」というギャップが存在します。

このギャップを解消するためには、例えば

「部品交換回数を増やせば、突発故障にかかるコストが減っていく」

というような、仮説を立てる必要があります。
仮説とは何か行動を仮定し、その結果に伴う将来の「予測」をすることです。
この将来を予測し、仮説を作る仮定で、「設備の情報管理」が重要な要素にな
るのです。

そこでこのようにおっしゃる方がいるかもしれません。。

「うちは、基本的に前年をベースに計画を立てているから、仮説をたてていな
いよ」

果たしてそうでしょうか?

保全計画を立てるときには、意識しているか意識していないかは別にして、何
らかの仮説は必ず立てているのです。

例えば、上のように前年ベースに計画を考える場合、

「来年も、今年(前年)並の金額がかかる」

という「仮説」を前提にして、計画を作成しているのです。

実際には現場で以下のようなことを考えるのではないでしょうか?

「あそこの機械ですぐに調子が悪くなるから、ちょっとフィルタ交換の頻度を
上げてみよう」
「来年は、法定点検が結構ありそうだから、少し多めに予算を申請しよう」
「あの機械は最近メーカー修理を何度も依頼していたよな、結構お金もかかっ
ているみたいだから、前倒しで更新しよう」

このように、問題への対処を考える過程で、現場での「経験と勘」によって将
来の予測をし、計画に反映することは全く珍しくないことです。
つまり、設備の今後を予測し、仮説を立てるのは誰でもやっていることなので
す。

それでは、こうした予測をするときに「設備情報管理」が何の役に立つのでし
ょうか?

私どものお客様の中に、次のようなお話をされる方がいます。

「データを蓄積して、いつ故障が起こるのかを予測したい」
「『設備管理の匠』を使って、最適な部品交換時期を予測したいんだけど」

設備管理システムを利用して設備情報管理を進めるときに、このように次の故
障時期や最適な部品交換時期を予測できるのではないか、と考える方はかなり
多くいらっしゃいます。

つまり、正確な予測の計算をするために設備情報をきちんと管理していった方
が良いのでしょうか?

私個人の意見としては、実は設備情報をきちんと管理したとしても、次の故障
や最適な部品交換時期を予測することは、かなり難しいと思っています。
もう少し正確に言えば、データ設計が綿密に行われ、十分にデータ量があり、
なおかつ対象設備の条件が適切であれば、統計的にこうした予測が少しはでき
るかもしれない、とは思います。

ただ、それは「経験や勘」とどれだけ違いがあるのかと言えば大変微妙で、む
しろ「経験や勘」の方が当たっていることが多いのではないかと思います。

それでは、設備情報を管理しても、設備の今後を予測をすることには役に立た
ないということでしょうか?
また、「経験や勘」だけに頼るのが良いのでしょうか?

その点を次回考えていきましょう。
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