06.16
Mon
前回まで「『設備情報管理』と『リスクマネジメント』」というテーマで
長くお話を続けてまいりました。
「設備情報管理」の本質はリスクマネジメントをすることである、
という観点からリスクマネジメントの基本的な考え方と、
設備管理のご担当者様が取り組んでいく上でのポイントをご説明しました。

今回からは、そうしたリスクマネジメントも踏まえて、
より具体的な情報管理の方法について考えていくことにします。
つまり、どのように設備のデータを収集し、体系的に組み上げていけばよいか、
その中で「設備管理システム」をどのように位置づければよいのかということです。

本稿の一番最初(すでに丸2年前になりますが)に、設備管理システムの
「運用からの逆算」ということをご説明いたしました。
(ご覧になっていない方はホームページ上でバックナンバーをご覧ください。
http://www.econity.co.jp/newsletter.html)

その時には、「まず運用から考えましょう」ということをお話ししました。
しかし今回からご説明していくことは、その逆の話です。
運用がなければ、どんなよい設備管理システムを導入しても
絵に描いた餅で終わってしまうのは事実ですが、
一方で管理を進歩していくためには運用ありき、だけでなく
「よりよい方法は何か」ということも考えなければなりません。
(運用の中で言えば、フィードバックをしていくことにつながります)

まずは、

◎そもそも「設備情報管理」とは?

ということから考えましょう。

「運用からの逆算」の章でもお話ししました通り、多くの会社・組織で
「設備情報管理」という業務の考え方がありません。
少なくとも、中小規模の施設を管理している場合に「設備情報管理」
を専門で考える人はなかなかいません。

「設備情報管理って何をすることかわからない」

という声も聞こえてきそうです。
ただ、実際には「設備情報管理」は特別なことではなく、
意識していなくても何らかの運用をしているのが実態です。

例えば、設備の故障が発生して、部品の交換を迫られたとき、
その型番を覚えていなかったために、

「この部品の型番は何だろう?」

と、情報を調べたことはありませんか?
どのように調べるかはともかくとして、何かの形で管理している「部品の型番」
という情報を探し出してきて、部品の交換業務を行っているはずです。
この「何かの形で管理している」というのが、「設備情報管理」そのものです。

ちなみにインターネット上のフリー百科事典である、
『ウィキペディア(Wikipedia)』で「情報管理」について調べてみると、

***********************************************************************

1つ以上の情報源からの情報を管理し、その情報を1つ以上の関係先に配布すること。
この場合の管理とは、情報の構造/処理/配布に関する組織と制御を意味する。

(中略)

要するに、情報管理は情報を組織し、検索し、取得し、保守する一連の作業を含む。

**出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』******************

このように掲載されています。
この定義は少し難しいので、(誤解を恐れず)もっと簡単に言ってしまうと、
情報管理とは

・情報を「利用できる」状態にするためのやり方

ということことだと思います。
ですから設備情報管理とは、

・設備に関する様々な情報を、「利用できる」状態にするためのやり方

このようにまとめることができます。

先ほどの部品型番の話で言えば、情報とは「部品の型番」であり、その利用、
つまり部品を交換するために型番を探し出す方法には、

・メーカーに問い合わせる
・部品表を紙で持っていて、そこから選び出す
・部品表をExcel上に持っていて、そこから選び出す
・部品表を設備管理システム上に持っていて、そこから選び出す

例えばこんなやり方があり、いずれも設備情報管理の方法なのです。

ただ問題は、やり方によってこの部品を探し出す効率性に大きく差が出てくる
ということです。
一体どういうことでしょうか?
次回、ご説明していきたいと思います。
スポンサーサイト




comment 0 trackback 0
トラックバックURL
http://setsubitakumi.blog.fc2.com/tb.php/52-2b8024c7
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top