06.16
Mon
前回は、新たな内容について、ご説明しはじめました。
どのように設備のデータを収集し、体系的に組み上げていけばよいか、
その中で「設備管理システム」をどのように位置づければよいのか、これが
大きなテーマです。
その中でまず手始めに、
「設備情報管理」とは「情報を「利用できる」状態にするためのやり方」
であるということをお話しいたしました。

この「やり方」は一つだけではなく、たくさんの選択肢が考えられます。
ある機械で交換する部品の型番を探し出す、という「利用」を考えても

・メーカーに問い合わせる
・部品表を紙で持っていて、そこから選び出す
・部品表をExcel上に持っていて、そこから選び出す
・部品表を設備管理システム上に持っていて、そこから選び出す

このように、いくつものやり方があります。
と、ここまでお話しいたしました。

では、複数のやり方の中でどれを選択すべきなのでしょうか?
これが、設備情報管理の一つの大きなテーマになります。

まず上の例で言えば、実際に情報を利用するとき、つまり部品を探し出す
作業の効率性に大きな差があります。

メーカーに問い合わせた場合、もちろんすぐにレスポンスが返ってくることも
あります。
しかし、担当者がつかまらないければ返答に時間がかかります。
その時間をコントロールすることは大変困難です。
このように、必要な情報を入手する時間をコントロールできないようであれば、
情報管理をしている、とすら言い難いことになります。

部品表を紙で持っている場合にはどうでしょうか?
該当する部品表を探し出せれば問題は解決しますので、時間をコントロール
することはある程度可能です。
しかし、肝心の部品表をすぐに探し出せるかどうかがカギになります。
部品表を探すのに手間取るのは非常にありがちな話です。

一方、Excelや設備管理システムなど、コンピュータ上で部品表を管理する場合
には、検索は格段に容易になります。
特に設備管理システムの場合、周辺情報も統合的に管理していることが多いの
で、併せて関連する情報を入手することも手軽に実現できます。

考えてみれば極めて当たり前の話なのですが、やり方によって入手できる情報の
スピードが全く変わってきますので、効率性に大きな差が出てくるのです。

では、コンピュータで管理するほうがよい、という結論にすぐなるのか?
と言えばそうではありません。
情報管理には「利用」の側面だけでなく、
「利用できる状態にする」
つまり、情報を組織化するという側面があります。
利用するためには情報を作っていかなければならないのです。

設備管理システムやExcelなどで部品表を管理しようとすれば、
まずコンピュータにデータを入力していかなければなりません。
この入力作業は、点数が多ければそれなりの労力がかかります。

一方、紙で部品表を管理する場合、もしかすると設備の納入時に、
メーカーから部品表を紙でもらえるかもしれません。
そうすれば、その紙を管理しておけば事足ります。

メーカーにその都度問い合わせる場合には、その紙を管理しておく手間すら
ありません。

一般的に利用の効率性を高めていくということは、情報の組織化を
高度にすることです。
つまり、情報管理にかかる作業量が増大していく可能性があるということです。


それだけではありません。
情報の組織化を高度にすることは、一般的にはやり方が複雑になることを
意味します。
複雑になると、当然情報管理するためのスキルが求められ、場合によっては
学習しなければならなないのです。

端的にいえば
「情報整理のやり方を覚えなければならない」
「Excelの勉強をしなければならない」
「ソフトの使い方を勉強しなければならない」
ということです。
特にコンピュータの場合、コンピュータを利用するベースの部分で
(例えばWindowsの操作というところで)、一定以上のスキルが要求されてし
まいます。


さらにもう一つ。
情報管理を利用するための「器」にかかる、コストの問題があります。
特にコンピュータで管理する場合には、コンピュータのハードソフトにお金を
かけなくてはなりません。
Excelを含む表計算ソフトは、いま多くの場合すでに「持っている」
ことが多いのでほとんど無視できますが、設備管理システムの導入には多額の
コストがかかることも少なくありません。


・複数のやり方の中でどれを選択すべきなのか?

この問題を考える場合、今挙げたようないくつかの要素をすべて検討事項に
組み込まなければならないのです。整理すると、

・情報利用の効率性
・情報管理の作業量
・利用や作業のためのスキル
・情報管理の環境を整えるためのコスト

このような要因を考慮して、設備情報管理の方法を決める必要があるのです。

では今回はここまでとさせていただき、続きは次回にいたします。
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