06.16
Mon
前回は、設備情報管理の方法(特にコンピュータを使った方法)を選択する
基準として、コストと規模というアプローチをご説明しました。

小規模の施設は、過大な設備投資は最低限に抑え、コンピュータにこだわらず、
既存人員ができる範囲内で設備情報管理の仕組みを作る。
中規模の施設では、コンピュータを使った情報管理の仕組みの構築が有効にな
ってくるので、情報管理を行う上でコンピュータを利用を視野に置いた体制づ
くりを進める。
大規模の施設では、コンピュータ管理が必須で、
そこに投資を進めることで多大なメリットが得られる可能性がある。

コストと規模のアプローチから、以上のようなことが想定できる、
ということをご説明してきました。

つまり、設備情報管理をどのように進めるのかは、
その時々の環境・要素によって大きく変わってくるのです。
対象施設の業種によっても大きく異なるでしょう。
担当者のベーススキルによっても管理方法の選択は変わってくると思います。

今回からは、これまでの話を前提として、設備情報管理を進める手順について
考えていこうと思います。
特に、コンピュータを利用した情報管理、ないし設備情報管理そのものについて、
迷っているような中規模、小規模の施設を想定して、お話を進めたいと思います。
(大規模施設では、どうしても情報管理が必須になってしまうので、
すでに社内で独自の設備情報管理の業務フローを構築されている、
という前提でいます)

さて、今回のテーマの1番最初(2010年1月号)に、設備情報管理とは何か? 
ということをお話ししましたが、頭の片隅に残っていますでしょうか?
その時に、

・設備に関する様々な情報を、「利用できる」状態にするためのやり方

と定義しました。

この定義にしたがえば、様々なデータを漫然と集めておくだけでは情報管理と
は言い難い、
ということになります。
少なくとも「利用できる」状態にしておかなければなりません。
(もちろん、雑多な状態でもデータを集めておけばそれで十分利用可能である、
という強者もいらっしゃると思いますが、なかなか普通の人が利用するには
ハードルが高い状態です。)

では、具体的にどうすればよいのでしょうか?

色々な手順があると思いますが、ベーシックと思われる手順についてご説明した
いと思います。
以下のようなフローです。

1)目的を決める。

2)仮説を立てる。

3)範囲を決める。

4)データを標準化する。

5)収集の手続きを決める。

6)利用の手続きを決める。

7)運用する。

8)レビューを行う。

これらの手順は、それぞれに内容が重なっている部分もありますが、
それぞれ個別にご説明していきたいと思います。


1)目的を決める
実は本稿(設備情報管理のポイント)の最初、「運用からの逆算」でも

・何のために行うのか?

ということをご説明しています。
(ニュースレターの第2回参照)
その内容と基本的には同じです。

「設備の情報管理を推し進めることによって、○○を実現したい」

まずは、このように考えることから始まります。しかし、

「目的はどのように立てるの?」

という疑問もあるかもしれません。

本質的に、私どもは設備情報管理は「リスクマネジメント」の一種だと考えて
います。
ただ、ここで言う目的は、もっと具体的な内容です。。
これは、普段皆様が感じておられるような問題点の解決、と置き換えてもよい
と思います。
例えば、

・保全業務の段取りを減らす
・計画保全を実現するために、故障の傾向をとらえる
・保全コストを把握して、計画を改善する
・保全部品の欠品や余分在庫をできるだけ減らす

その他にも色々な内容があると思います。
いずれにせよ、何か特別なことを思い描く必要はありません。
目的自体に正解はありません。
問題と感じているところを洗い出しその解決にとりくんでいくことで、
その目的の立て方がよかったのかどうかという判断、そして次の目的が見えて
きます。

ただ、特に中小規模の施設であれば、色々な目的を一度にこなしていこうとす
ると、非常に負担が大きくなります。
ですから、当面はポイントを絞って考えることが重要だと思います。

ここから、次の「仮説を立てる」というステップにつなげます。

字数がつきましたので、また次回ご説明したいと思います。
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