06.17
Tue
前回はデータの標準化について説明を始めました。
データの標準化とは、データを情報として活用していくために、使える状態に
してくことです。
たとえて言えば、料理の下ごしらえのようなものです。
ところが、設備管理データを作成する場合、この「下ごしらえ」をしていない
ことがよくあります。

というのも、情報管理のためにデータを記述が管理したい「対象」中心になり
がちだからです。
ある設備の情報管理をするんだ、と思ってしまうと、
「その設備の属性は何だ?」
と考えてしまうのです。

何が問題なのでしょうか?
問題の一つは、対象ごとに同じことを意味していても違う表現になっているこ
とです。
例えば、「ポンプA」では「寸法」、「ポンプB」では「サイズ」という記載に
なっていることがあります。
これらは同じ属性を表現しています。
しかし、「ポンプA」「ポンプB」それぞれバラバラに考えると、
「寸法」「サイズ」は統合されず、別の項目として取り扱われてしまう可能性
があるのです。
すると、何か比較をしたい場合には非常に不便なのです。
と、ここまでお話ししてきました。

今回からは、何をすれば「データを標準化」したことになるのか、ということ
を考えたいと思います。

その前に、

「いったい、「データの標準化」とは何ですか?」

という疑問にお答えしたいと思います。
簡単に言えば、

・データを管理したいフィールドに分け、バラツキをなくしていく

という作業のことです。

具体的にこの内容を見ていくためには、まずデータの構造を考えなければなり
ません。
データ構造といっても色々な考え方はありますが、ベースとなるのは、

・カテゴリ→(管理)対象→属性→(属性)値

という構造です。

「カテゴリ」とは情報管理すべき範囲ないし目的ということです。
一口に「設備の情報管理をする」といっても、取り扱うべき内容は漠然として
います。
それが「設備の仕様」なのか、「設備の点検結果」なのか、「設備の故障」
なのか、「設備のコスト(ライフサイクルコスト)」なのか、など切り口が
色々あります。
その切り口の定義が「カテゴリ」に相当します。
つまり、どんなデータが必要なのかということです。
事前に「仮説」が検討されていれば、その方針に沿ったカテゴリーを設定する
ことになります。

次に「対象」です。
これはその言葉通り、データを管理すべき対象ということになります。
ただ設備情報管理の場合、「ポンプNO1」「空調機NO1」「成形機NO1」など
設備(機械)そのものが対象なのか?と言えば、必ずしもそういうわけではあ
りません。
カテゴリに沿って対象は定義されることになります。
例えば、カテゴリが「設備の故障」であれば、設備の故障という事象一つ一つ
が管理すべき対象です。

そして「対象」についてもう一つ気をつけたいことがあります。
それは、「情報管理をしたいものが何か」ということです。
この点が標準化の第一歩です。

色々な現場でお話をさせていただくと、それぞれに用語の定義がかなり違うこ
とがあります。
私個人的には、一般的に

・工程→設備→装置→単体機器→部品

このようなイメージではないかと思っています。
しかし実際には組織や施設によって、この使い分け、用語が様々なようです。
(極端に言うと、同じ施設でも人によって定義が若干違っていることもあるよ
うです)
上にあげた例のように管理すべき対象を、「設備の故障」とすると、
その「設備」が何か、という共通な理解が、少なくとも情報管理するグループ
内では、できていなければなりません。

さらに付け加えると、そこで定義した対象が本当に仮説を満たす対象なのか、
ということも問題になります。
「設備の故障」を管理するといっても、データ収集のターゲットにしたいのは、
設備の構成要素である単体の機器であるかもしれません。
どんな階層(レベル)で対象をとらえるか、というのは後々の分析の際に、
影響を与える可能性があります。

なかなか、こうしたことを厳密に考えるのは難しいことですが、これはデータ
の標準化の一つの重要なポイントです。

先ほどデータの標準化は「バラツキをなくすことだ」と説明しました。
その観点から言えば、管理すべき対象の認識やレベルが異なっていると、
当然ながら収集できるデータの内容にバラツキがでる可能性は非常に高くなり
ます。
従って、データの標準化する際、この対象について考えることは欠かせないの
です。

厳密に定義することが難しくても、少なくともデータを扱うグループ内で、
できる範囲で「対象とは何か」「対象のレベルは問題ないのか」ということの
共通理解を作っておくことが重要だと思います。

続きはまた次回ご説明します。
スポンサーサイト




comment 0 trackback 0
トラックバックURL
http://setsubitakumi.blog.fc2.com/tb.php/73-71249a98
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top