06.18
Wed
前回は、設備情報管理を進める手順の中で、「8)レビューを行う。」につい
てご説明してきました。

レビューを行うといっても、「設備情報管理」は「手段」であって「目的」で
はないということを忘れてはなりません。
レビューの最終的な対象は、

「設備情報管理がうまくいっているか?」

ということではなく、

「目的が達成されたのか?仮説が正しかったのか?」

ということです。

ただ、目的が達成されたのかをいきなり評価するのはなかなか難しいため、段
階を分けてレビューしていきます。それが、

第一段階が、「手順の評価」。
第二段階が「目的と仮説」の評価です。

「手順の評価」では一般的に2つの評価対象、そして3つの事項について検証
が必要です。
一つ目の評価対象は、

・データが的確に収集されているか?

ということです。

こうした内容をご説明してきました。

さて今回は前回の続きです。
二つ目の評価対象は、予想がついていると思いますが、

・情報(データ)を的確に利用できているか?

ということです。
利用ができているかは、データ収集の状況にもよります。
データ収集の評価と違って、ある程度データ収集が進んだ段階でなければ評価
ができません。
ただ、ここでは利用できる程度はデータが収集されているということを前提に
します。

具体的に何を評価するのかと言えば、

----------------------------------------------------
■収集したデータが利用されているのか?

データを収集しても、そのデータが使われていないことも頻繁にあります。
まずはどの程度の頻度で利用しているのかを確認し、利用度合いを評価します。

----------------------------------------------------
■定められた方法で利用されているのか?

データを利用しているとしても、当初定められた手続きに従って利用されてい
るとは限りません。
想定している利用方法でどの程度利用されているのかを評価します。

----------------------------------------------------

なぜ、定められた方法での利用されているか、評価が必要なのでしょうか?

「利用頻度が高ければ、自由に使ってもよいのでは?」

こうした声も聞こえてきそうです。
データを使うことそのものが目的ならそれでも構わないでしょう。

ただ、繰り返しになりますが設備情報管理は手段で、目的は別にあります。
目的に沿って仮説を作り、手順までブレイクダウンしています。
そのため、利用が「定められた方法」から逸脱していた場合、最終的に仮説が
正しいのか検証できない可能性が出てきてしまうのです。

さて、2つの評価対象を評価して、完全でないまでも満足できる結果ならばま
ずはよいのですが、評価が低い場合は問題です。
つまり、

・データ収集ができていない
・利用が進んでいない

ということです。
レビュー時にはこれらについて「原因の抽出と検証」が必要なのです。
つまり、

◎データ収集ができない原因
◎想定通りの利用が進まない原因

これらを探り出し、それが本当に原因になっているのかをレビュー時に確認
(検証)します。
原因が特定されたらその解決法を考えて、手順を見直します。

つまり、このようなプロセスになるのです。

1)評価対象の評価が低い原因抽出と検証
2)解決策の検討
3)運用手順の再構築(設備情報管理手順の3)~7)の見直し)
4)運用
5)レビュー

これを繰り返し、評価対象について満足がいく評価を目指します。

この2つの検証ポイントの他にレビューで、もう1つ検証しておくべきことが
あります。

◎運用によって派生した問題に対する原因

です。
データ収集、利用状況という評価対象に対して満足できる評価が得られても、
もしかすると他の問題が発生しているかもしれません。
例えば、設備情報管理を運用したことで、著しくコストが増えたり、他の作業
の時間を圧迫して業務に支障をきたす、などなど。
ですから、レビュー時には派生する問題がないかも確認し、問題があった場合
にはその原因について検証しなければなりません。

そして、これも他の検証項目と同様に、

1)問題の原因検証
2)解決策の検討
3)運用手順の再構築(設備情報管理手順の3)~7)の見直し)
4)運用
5)レビュー

というプロセスで解消を図ります。

「手順の評価」では、このようなサイクルを繰り返し、2つの評価対象の評価
を満足できる水準に近づけていきます。

なぜこのような、一見すると面倒なプロセスが必要なのでしょうか?

目的を満たすために立てた仮説とは、

「ある一定の条件がそろったら、目的の達成につながる」

ということです。

「ある一定条件」とは3)~7)の手順が、ある程度実現されることです。
ですから第一段階で「手順の評価」をしなければなりません。

もし、「手順の評価」をしなければ、目的が満たされていない場合に「仮説」
に問題があるのか、「手順」に問題があるのかわからなくなるのです。

なお、「手順の評価」の段階で評価が十分な水準に至らなかったり、派生する
問題を解消できない場合には、その時点でもともとの「仮説」に何か無理があ
ったのではないか、ということになります。

ということで、次回、レビューの最終回として「「目的と仮説」の評価」につ
いてお話ししたいと思います。
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